商務部：モロッコ紡績業はエジプト、トルコ製品の衝撃を受ける

モロッコのHespress情報網は2月26日、モロッコの紡績業従事者が市場の現状に不満を示し、エジプトの上層部代表団の訪摩を前に、エジプトとトルコとの自由貿易協定の見直しと非関税措置を実施して不公平な競争に対応するよう呼びかけたと報じた。

データによると、2023年にモロッコがエジプトから織物を輸入する価値は4750万ドルで、2024年には8040万ドルに増えたが、エジプトへの輸出は170万ドルから110万ドルに下がった。モロッコ紡績服装工業協会（AMITH）のアナス・エル・アンサリ会長は、モロッコとエジプトの貿易赤字は98%に達し、地元の紡績業に深刻な脅威を与えていると述べた。

トルコとエジプトの輸出業者のモロッコ市場に対する制御力は絶えず強化され、さらにカサブランカでトルコ織物展覧会を開催し、地元企業の生存空間をさらに圧迫している。モロッコの業者は原材料、原産地証明書、輸入数量の制限を呼びかけ、大量の輸入織物が数千の雇用を脅かすと警告した。紡績業はモロッコの工業労働力の24%を占め、23万8000人の正登録従業員がいる。失業率が13.6%に達することを背景に、大規模な人員削減につながる可能性がある。

モロッコのMoulay Hafid Elalamy元工業貿易相は、エジプトが非関税措置を通じてモロッコ製品の輸出を制限しているのに対し、モロッコはエジプト製品に類似の制限をかけておらず、貿易不均衡を激化させていると非難していた。自由貿易協定は価格を下げたが、モロッコ消費者協会連合（FNAC）のWadie Madih会長は、競争力は生産者と消費者に恩恵をもたらすべきだと指摘した。彼は地元企業に競争力を高めるとともに、輸入規制を強化し、消費者と地元産業を保護するよう呼びかけた。

エジプトとトルコの織物輸入の急増は自由貿易協定の欠陥を露呈し、モロッコの地元産業は大きな圧力に直面し、「モロッコ製」のラベルは厳しい挑戦に直面している。